栄光なきドン・キホーテ
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立憲民主党議員繰り上げ


衆議員東京15区の補欠選挙に立候補したことで、参院比例代表区選出の須藤元気議員が失職となった。
その後任をめぐってちょっとした話題になっている。


2019年参院選の比例代表区で立憲民主党が獲得した議席は8だった。
須藤元気候補は73,787票を獲得し、8番目で最下位当選だった。

次点となっていたのが50,415票獲得した元モーニング娘。の市井紗耶香候補。


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本来であれば繰り上げ当選となるはずの市井候補は、すでに繰り上げ当選を受け入れない意向を示している。
実際、2022年の参院選でも一度は比例代表区の予定候補となりながらも、子育てとの両立が出来ないからと立候補を辞退していた。

ところが、現在の「立憲民主党」というのは、2019年時点の「立憲民主党」とは法令上別の政党なのである。
旧「立憲民主党」は2020年9月に解散し、旧「国民民主党」と合同している。
そのため、当選辞退を表明しても現在の立憲民主党が比例名簿から市井候補の名前を削除することが出来ないという。
また、理由の方も例えば他の選挙への立候補とは違い、正当なものと認められなかった。

市井候補はいったん繰り上げ当選を受け入れた上で、改めて辞職することとなった。
在職日数は、官報に告示された4月26日午前8時半から、参院本会議で辞職が許可された10時3分までのわずか93分。

これまでの最短記録は、貴族院議員就任翌日に病死した東郷平八郎の2日間。
衆議院議員では小礒忠之輔・元代議士の9日間。
参議員では任期満了直前に繰り上げ当選となった田代郁・元参院議員の29日間だが、田代議員はそれ以前に1期務めたことがある。
通算での最短はオレンジ共済事件で有罪となって失職した友部達夫・元参院議員の辞職によって繰り上げ当選となった金石善清禅・元参院議員の40日間。
いずれにせよ市井議員の記録はこれらを上回っている。


市井議員の辞職により、比例区の議席は32,024票獲得した元RAG FAIRの奥村政佳氏が繰り上げとなることになった。
それにしても格闘家→元モーニング娘。→元RAG FAIRという議席の変遷。
立憲民主党は芸能事務所か何かなのか?


市井氏には1ヶ月分の歳費と調査研究広報滞在費(旧文通費)合わせて7万6466円が支給される。
本人は受け取りを拒否しているものの国庫への返納は寄付に当たるため出来ない。
そこで子育て支援の団体に寄付する意向であるという。


確かに明確に辞退の意思を持っていても比例名簿から削除できないという点には問題がある。
今後も同様のことはあるだろう。
そうでなくても、比例区の繰り上げ当選をめぐっては問題点がいろいろと指摘されている。


これまで参議員在任最短記録だった金石善清禅・元参院議員の場合も、友部達夫・元参院議員が拘置所に拘留され、議員辞職勧告決議が可決されても議員辞職を拒否し続けたことが短かった原因だった。
友部元議員は結局実刑確定で失職するまで4年以上も議員の地位にあり続けたのである。


2009年総選挙に新党日本から立候補した有田芳生候補の場合。


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有田候補は2007年参院選比例区に立候補し次点てなっていた。
その後、新党日本の田中康夫参院議員が総選挙に鞍替え出馬。
有田候補も総選挙に立候補した。
田中代表の辞職で有田候補は繰り上げ当選の権利を得る。しかし総選挙立候補中ということで繰り上げの権利を放棄した。
結局、総選挙でも落選したため、有田候補はこの時は議員になることは出来なかった。
(2010年参院選に民主党公認で当選。)


2022年参院比例区で議席を得たNHK党は、所属議員のガーシーこと東谷義和・参院議員が除名された。
その際に、次点の山本太郎候補、次々点の黒川敦彦幹事長を名簿から削除することで、4番目の得票だった斎藤健一郎・副党首を繰り上げ当選させている。
NHK党はガーシー議員が287,714票もの得票で当選したことを“民意”であると盛んに主張していたにも関わらず、斎藤副党首以上の得票を挙げた候補者を恣意的に排除したことはダブルスタンダードではないかとの批判を受けた。


こうした問題点は今後も考えていく必要があるだろう。





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衆議院補欠選挙

4月28日、衆議院の3つの補欠選挙が実施された。
結果はいずれの選挙区でも立憲民主党の候補が勝利。
しかも20時の投票締め切りと同時に当確が出る“ゼロ打ち”での圧勝だった。


〈島根1区〉

当選82,691亀井亜紀子 58 立憲民主党・元
  57,897錦織 功政 55 自民党・新(公明党推薦)


投票率は54.62%と過去最低。
唯一の与野党対決となったが、立憲民主党の亀井亜紀子・元代議士が返り咲きを果たした。
小選挙区制が導入されて初めて、自民党が議席を失ったことになる。


〈長崎3区〉

当選53,381山田 勝彦 44 立憲民主党・前(社民党推薦)
  24,709井上翔一朗 40 日本維新の会・新(教育無償化を実現する会推薦)


投票率は35.45%とこちらも過去最低。
比例区の議席を捨てて立候補した山田勝彦・前代議士がダブルスコアで圧勝した。


〈東京15区〉

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当選49,476酒井 菜摘 37 立憲民主党・新(共産党、社民党支援)
  29,669須藤 元気 46 無所属・新
  28,461金澤 結衣 33 日本維新の会・新(教育無償化を実現する会推薦)
  24,264飯山  陽 48 日本保守党・新
  19,655乙武 洋匡 48 無所属・新(国民民主党、都民ファーストの会推薦)
    8,639吉川 里奈 36 参政党・新
    8,061秋元  司 52 無所属・元
    1,410福永 活也 43 NHKから国民を守る党・新
    1,110根本 良輔 29 つばさの党・新


投票率は40.70%。
9人が立候補する混戦だったが、立憲民主党の酒井菜摘・元江東区議が、2位に2万票近い差をつけ圧勝となった。


立憲民主党を離党した無所属の須藤元気・前参院議員が2位に入ったのは意外なところであった。
須藤前議員は、れいわ新選組の山本太郎代表が応援していたというが、与党系への拒否感もあったのだろうか。


初進出の日本保守党の飯山陽候補が4位に入ったのも大健闘。
その代わり、参政党の吉川里奈候補は惨敗で、供託金没収となった。


小池百合子都知事が推す乙武洋匡候補が当選ラインに3万票近く届かない得票で5位に終わったのは、想像以上の惨敗であった。
自民党、公明党の支持が得られなかったという理由もあるだろう。
だが、乙武候補の高い知名度を考えると、惨敗の理由はそれではないと思われる。
乙武候補は2021年参院選東京選挙区でも、当選争いに遠く及ばない結果で惨敗している。
5股不倫といった過去の不祥事もあって有権者に相当嫌われているようなのだ。
これでは今後も国政進出は相当に厳しいのではないだろうか。


秋元司・元代議士も供託金没収の惨敗。
IR疑惑で現在公判中であり、有罪が確定すれば議員を失職することが分かっている。
それでいて選ぶほど有権者も甘くはなかった。


最下位はつばさの党の根本大輔幹事長。
今回の補欠選挙で、根本候補や、つばさの党の黒川敦彦代表は他候補の街宣に乱入しては大音量でヤジを飛ばしたりと盛んに妨害行動を行なった。
それを批判されると、「街頭演説用標旗を持っている以上、どこでも街宣してもいい」と開き直っている。
選挙戦終盤には他候補のスタッフへの暴行の疑いもある。


公職選挙法には次のようにある。

(選挙の自由妨害罪)
225条 選挙に関し、次の各号に掲げる行為をした者は、四年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。
1 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人に対し暴行若しくは威力を加え又はこれをかどわかしたとき。
2 交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき。


明確に公職選挙法違反であり、例え言論の自由があろうとも許すわけにはいかない。
厳しい処罰が与えられることを願う。
黒川代表は夏の都知事選にも立候補を表明しているが、その際も同様の行為を行なうと言及している。

選挙期間中にエベレスト登頂で選挙運動を行なわなかったNHK党の福永活也候補よりも得票が少なかったのはある意味当然であろう。



この補選の結果、衆議院の勢力は次の通りとなる。


258自由民主党・無所属の会
 99立憲民主党・無所属
 45日本維新の会・教育無償化を実現する会 
 32公明党
 10日本共産党
   7国民民主党・無所属クラブ
   4有志の会
   3れいわ新選組
   7無所属





福生市長選挙開票結果

福生市長選挙が4月28日投開票された。


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結果は次の通り。


当選11,051(71.15%)加藤 育男 70 無所属・現⑤(自民党、公明党推薦)
    4,481(28.85%)牛久保真知子 71 無所属・新(共産党推薦)


投票率は35.03%で、4年前の31.29%を上回った。
現職の加藤育男市長が、共産党推薦の牛久保真知子候補を大差で下し、5選となった。


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ちなみに同じ対決となった前回の結果は次の通り。


当選10,865(76.79%)加藤 育男66 無所属・現
    3,284(23.21%)大久保真知子 67 無所属・新


ほぼ同様の結果で、あまり盛り上がらなかったといえる。
ただ加藤市長は前回よりわずか186票増やしたに過ぎなかったが、大久保候補は千票以上も得票を上乗せしている。
与党や多選への批判は確実にあったようだ。
野党側はもっと真剣に人選すべきであったのではないだろうか。





2024衆議員補欠選挙

4月16日に衆議員の3つの選挙区で補欠選挙が告示され、28日の投票日に向けて激しい選挙戦が繰り広げられている。


〈島根1区〉

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自民党の細田博之・元衆議院議長が亡くなったことで実施される。


錦織 功政 55 自民党・新(公明党推薦)
亀井亜紀子 58 立憲民主党・元


与党の錦織功政候補に、前回細田前議長に破れた亀井亜紀子・元代議士が挑む。
今回唯一の与野党激突ということで、今後の政局を占う上で大切である。


〈長崎3区〉

自民党を離党した谷川弥一代議士が政治資金パーティ収入をめぐる裏金問題で略式起訴されたことを受けて辞職したことによる。


山田 勝彦 44 立憲民主党・前(社民党推薦)
井上翔一朗 40 日本維新の会・新(教育無償化を実現する会推薦)


逆風であることに加え、次期総選挙で長崎県は選挙区が1つ減ることもあり、自民党は候補者擁立を断念した。
前回谷川前代議士に破れ比例復活した立憲民主党の山田勝彦代議士が議員辞職して立候補。
また、日本維新の会も井上翔一朗候補を立てた。


〈東京15区〉

自民党の柿沢未途代議士が江東区長選挙に関して公職選挙法違反で逮捕・起訴されて辞職したことによる。
逆風にある自民党は候補者擁立を断念したが、9名もの候補者が乱立するカオスな展開となっている。


福永 活也 40 NHKから国民を守る党・新
乙武 洋匡 48 無所属・新(国民民主党、都民ファーストの会推薦)
吉川 里奈 36 参政党・新
秋元  司 52 無所属・元
金澤 結衣 33 日本維新の会・新(教育無償化を実現する会推薦)
根本 良輔 29 つばさの党・新
酒井 菜摘 37 立憲民主党・新
飯山  陽 48 日本保守党・新
須藤 元気 46 無所属・新(前参議院議員)



今回の補欠選挙。3選挙区のうち2区で自民党は候補者を立てられず“不戦敗”となった。
唯一候補を立てた島根1区も野党候補を相手に激戦となっており、自民党が全滅という可能性がある。
もともとは3区とも自民党の議席であっただけに、そうなると打撃は大きい。

一方、野党勢では立憲民主党が3区すべてで候補者を擁立。
果たして議席独占となるか。
2区で候補を立てた日本維新の会がそれに待ったをかけるか。
野党第1党をめぐる駆け引きとして大切である。


果たしてどのような結果となるのか。





福生市長選挙

東京都福生市長選挙が4月21日告示28日投票の予定で行なわれている。


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立候補したのは次の2名。


加藤 育男 70 無所属・現(自民党、公明党推薦)
牛久保真知子 71 無所属・新(共産党推薦)


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5期目を目指す現職の加藤育男市長に、共産党が推薦する元小学校教諭の牛久保真知子候補が挑む。


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この2人の対決は4年前の前回と同じ。
前回は大差で加藤市長が当選している。
そういう意味ではあまり代わり映えせしない。


両候補ともネットで遊説予定を公表していないようである。
そこで何度か福生駅で下車したものの、結局候補者には会えず仕舞いだった。
無風選挙で、候補者がどちらも70代では盛り上がりを期待するほうが難しいのかもしれない。







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